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デザイナーOちゃん

今日はうちのデザイナーOちゃんの誕生日。
誕生日おめでとう!



デザイナーOちゃん_c0212312_10414440.jpg




Oちゃんと初めて会ったのが2008年の4月。
その時19歳だったOちゃんを凄く子供扱いしたことを覚えてる。


当時在籍してた会社では僕は役員として事業を任されている立場で、
Oちゃんは新卒で入ってきた制作アシスタント。


小さい組織ながらも30名ほどスタッフがいたので、
組織のトップだった僕と新卒のOちゃんは直接仕事で絡むことはあまりない。


ただOちゃんは物静かではあるけど周りを温かくしてくれて、
誰からも好かれる存在だった。


当時在籍してたB社は25歳前後の若いスタッフが多く、
Oちゃんは特に女性スタッフに可愛がられたことを覚えてる。


みんなの妹という感じだったかな。



Oちゃんと直接仕事に絡むことは少なくても、
その集中力と仕事のセンスは群を抜いていた。



新卒で入ってきたから当時僕が口うるさく言っていた
デッドラインを守るということと、
毎日2時間会話なしで集中して仕事をする頑張るタイムが
自然に吸収されたのかもしれない。
(全て元トリンプ社長吉越さんのマネだが…汗)



Oちゃんはグラフィックデザインをやりたかったみたいだが、
B社はIT企業だっためグラフィックの仕事はなく
入力作業をメインの仕事として日々頑張ってくれてた。



B社ではデザイナーとしての仕事は全くしてないことになる。



その後、僕がB社を辞める時期とほぼ同時にOちゃんも退職。
僕は起業したがOちゃんは今まで目指していたデザイナー職を諦め
歯科助手として新たに働き始めた。



起業して3ヶ月位経過した頃、WEB制作事業が忙しくなってなり
簡単なバナーづくりと入力をしてくれるスタッフが必要となってきた。



その時にOちゃんの顔が浮かんできて、
週一回でもいいからバイトで来てくれないか?
とお願いしたら快く承諾してくれて、
本業の歯科助手が休みの日に週1〜2回位のペースで
仕事を手伝ってくれた。
(2011年5月からは常駐してメインデザイナーとして活躍してもらっている)


それが2010年1月頃。


起業当初は僕の他に4人の常駐スタッフがいたが、
1人辞め、また1人が辞め、またまた1人が辞めという感じで
結局3人が辞めてしまった。。
(うち2人はバックレで辞めていった)



2010年の7月には僕とOちゃんだけになってしまった。



当時の事務所はマンションの一室で、
Oちゃんとは前職で一緒だったとはいえ深く仕事で関わってないし、
そもそも本業があってのサブ的なバイトの立場。


この娘も絶対に辞める…


というより普通にこんな状況でいたくないよな…


僕の中では辞めると思ってたし、
無理に引き留めることも全く思っていなかった。



しかし、Oちゃんは今まで通り普通に来てくれた。
『私だけで何が出来るか分かりませんが今まで通り頑張ります!』
と言って、今までどおり普通に来てくれた。。



3人のスタッフが辞めた時、
僕は会社そのものをなくしたい気持ちになってた。



起業時はどんな苦難でも一緒に乗り切っていけると思ったスタッフが、
半年くらいで、それも仕事も放り投げて簡単に辞めていったのに、
Oちゃんは普通に来てくれてきっちりと仕事をしてくれる。


週1.2回でもきっちり仕事をしてくれる。



こんな当たり前のようなことが
僕にとってどれだけ嬉しかったことか…



信頼してたスタッフが次々辞めた時、
辞めたスタッフに対して怒りを感じると共に、
自分の不甲斐ないさ人望のなさに本当に情けなく思った。



B社を辞める時はみんなが泣いていた。
僕が辞めるのを本当に悲しんでくれてた。。


でも今は簡単に人が離れていってしまう。



なぜだか分からないけど人が離れていく。



とても辛かった。




そんな中でもOちゃんは来てくれた。



そして頑張りましょう!という言葉も何度もかけてくれた。
本当に有難いと思った。



デザイナーOちゃん_c0212312_10423374.jpg




当時の事務所はマンションの一室。



僕は徹夜で仕事をしてる時など
そのまま事務所に泊まる場合もあった。


しかし、Oちゃんが出社するから
事務所を絶対に「男の部屋」だと思わせてはいけない。
汚い部屋だと思わせるのも絶対にダメだ。



そんな気持ちで事務所でいつも仕事をしていた。



そして何より、Oちゃんが初めて新卒で入った会社のトップが僕なら、
Oちゃんにとっての上司像は良くも悪くも僕ではないか?
だったらそのイメージを絶対に崩してはいけない!!


例えマンションの一室で2人きりで仕事をしていても、
Oちゃんにとって僕は出来る上司、信頼出来る、尊敬できる上司でありたい…



くだらないかもしれないけど、常にそんなことを思ってた。



ただ、それが僕にとって
どれだけプラスになったことか。



余談だが、僕はOちゃんに対しては一切下ネタは話さない。
基本的に下ネタは大好きな僕なはずなのに(笑)


これも理想の上司であり続けたいと勝手な想いと、
19歳の未成年の新卒というイメージが
未だにずっと強く残っているからだと思う。



そんな感じで継続して仕事を手伝ってくれたOちゃんに対して、
僕はデザインの仕事を徐々に任せるようになった。



グラフィックデザイナーを目指し、最終的に諦めたOちゃんは、
初めはWEBデザインに拒否反応を起こしていた。


しかし、徐々にデザイナーの仕事に慣れてきて
今では多くの有名サロンからも絶賛されるスーパーデザイナーとなった。



Oちゃんからは
「佐々木さんに乗せられているうちにここまで出来るようになりました」
と言われるが、そもそもデザイナーとしてのポテンシャルが
メチャメチャ高いから出来るのであって、
誰もが乗せられて出来るわけではない。



僕も今まで色々なデザイナーと仕事をしてきたが、
デザイン力、スケジュール管理力、クライアントの要望に応える力など、
総合的にみてもNO.1だろう。



なぜ未経験のOちゃんがNO.1になれたかって??



それは僕が育てたから(笑)



この7年間、色々なことがあったけど
ずっと支えてくれたOちゃんに対しては感謝の気持ちしかない。



B社を辞める時、
僕と一緒についていきたいと言ってくれた人は何人かいたけど、
実際に付いてきてくれたのが一番遠い存在だった
Oちゃんだったとは本当に不思議な縁だと思う。
(一緒についていきたいと言ってくれた人に対しては今でも嬉しく思ってる)



B社で権限を剥奪され体に蕁麻疹が出るほど衰退し
結局会社を辞めることになり、
その後起業したもののスタッフには逃げられ、
さらに新事業を立ち上げたものの苦しんだ毎日を送り、
会社も吸収合併され(して頂き)た僕を
Oちゃんの目にはどう写っついたかは分からない。



でも僕はOちゃんが会社に来てくれるだけで、
いてくれるだけで本当に救われた。



そして、一緒に働いてくれるスタッフの有り難みを教えてくれた。



今日26歳の誕生日を迎えたOちゃんは
もう立派なデザイナーになってるし、
気付いたら素敵な大人の女性になっている。



今までは勝手に僕が永遠の上司ヅラをしていたけど、
もう完全に1人立ちしている。



とても嬉しいことだ。



今はどこに行っても絶対に通用する
デザイナーになっていると断言できる。



万が一職を失ったとしても、
絶対に1人で稼ぐことが出来るはず。



そこまで彼女は成長した。



今でも僕のチームの大事なメンバーであることに変わりはないけれど、
僕が育てるという役目は完全に終わったと思ってる。



これからは勝手に成長していくだろう。



少し寂しい気持ちもするけど、
Oちゃんがそれだけ成長出来たということはとても喜ばしいことだ。



26歳になったOちゃんが益々発展していくのを
これからも見守っていきたい。



改めてOちゃん誕生日おめでとう。


そして、今まで支えてくれて本当にありがとう。



デザイナーOちゃん_c0212312_10425736.jpg




※想い余って長いブログになってしまった…
by sasaki-ryosuke | 2013-11-12 22:35 | 想い・考え

アメリカ発、世界的企業が導入している「ドリームマネジメント」のセッションを日本で初めて行った佐々木亮輔のブログです。


by sasaki-ryosuke
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